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2017/03/01 日比谷ステーション法律事務所の弁護士名を騙った詐欺にご注意ください
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ブログブログ

神さまがやって来た

2014.06.11

「お客さまは,神さまです」という名言があります。

昔々,「神さまは,お客さま」でした。

神さまは,あるとき突然ひょっこり現れるものでした。すると,人々は,神さまを丁寧におもてなしをして接待をしました。

これが「お祭り」です。

お客さまが来ると接待をしますが,接待の起源はお祭りにあります。

日本の文化の背景には神さまの伝統が隠れていることがありますが,接待もその一例です。

神さまと裁判

このような神さまの話を「嘘だ」と思う人がいるかもしれません。また,宗教教団ごとによっても,神さまについてさまざまな解釈がありそうです。

では,宗教教義の解釈で争いが生じたときに,裁判所へ訴えを提起するとどうなるのでしょうか。

法律上の争訟

裁判所法3条1項は,次のように規定します。

「裁判所は,日本国憲法に特別の定のある場合を除いて一切の法律上の争訟を裁判し,その他法律において特に定める権限を有する。」

つまり,原則として,裁判所は「法律上の」争訟を裁判することができます。逆にいうと,裁判所は「法律上の」争訟でないものは裁判できません。

この「法律上の」争いごととは,「法律を適用することによって解決することができる」争いごとのことです。

つまり,法律を適用しても解決できない争いごとについて,裁判をすることはできません。

宗教教義と法律

ありとあらゆる日本の法律を探しても,宗教教義とは何なのかを定めた法律はありません。宗教教義の争いごとは,法律を適用して解決できない争いごとです。

そのため,宗教教義の争いごとについて,訴えを提起しても,門前払いとなります。(「訴え却下」といいます。)

論理的にいえば,宗教教義に関する法律があれば,裁判所で争うことができます。しかし,宗教教義について法律を制定することは,信教の自由との関係で大きな問題をはらむことになりますので,現実には難しそうです。

まとめ

講談社現代新書・菅野覚明『神道の逆襲』を最近読みましたが,おもしろかったです。