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イスラム法

2014.05.02

先日,下記の報道がありました。

「ブルネイのハサナル・ボルキア(Hassanal Bolkiah)国王(スルタン、67)が、イスラム教に基づく厳しい刑罰を含む新たな刑法を施行すると発表した。「2014年5月1日より、イスラム法(シャリア)を施行する。これは第一段階で、今後、順次施行される」とボルキア国王は演説した。最終的にはむち打ち刑や手足切断の刑、石打ちによる死刑が導入される。」

このように報道で「イスラム法(シャリア)」という言葉を目にすることは珍しくありません。

しかし,そもそも「イスラム法」とは何なのでしょうか。

「イスラム法」という言葉を通して,イスラム諸国の異文化に触れてみましょう。

 

「法」=「シャリア」?

「イスラム法」とは,アラビア語では「アル・シャリーア アル・イスラーミーヤ」といいます。これは,「イスラムのシャリア」という意味です。つまり,「シャリア」は「法」という意味です。

しかし,注意点があります。今日,日本で一般的に使用されている「法・法律」という単語に相当するアラビア語は,「シャリア」ではありせん。たとえば,「民法」や「刑法」という単語の「法」に相当するアラビア語は,「カーヌーン」です。

「シャリア」と「カーヌーン」は,違う意味の言葉であり,基本的には言い換えができない言葉です。ざっくり言ってしまうと,「カーヌーン」は人が作った法であり,「シャリア」はアッラー(神)が人に与えた法です。「人」と「神」という視点の違いによって,「法」という言葉の意味が違います。

つまり,イスラム法とは,アッラー(神)の法です。

 

「イスラム」の意味

「イスラム法」という単語の「イスラム」とは,どういう意味でしょうか。

日本語では,たとえば「アメリカ法」というように「○○法」の「○○」の部分には国家の名前が入ります。しかし,「イスラム」とは,国家の名前ではありません。「イスラム」とは,「宗教」の名前です。そして,「イスラム」とは,「アッラーへの服従」という意味です。

つまり,「イスラム法」とは「アッラーに服従する法」という意味があります。

イスラム諸国では,「イスラム法」の他にも,「国家の法」も存在します。たとえば,サウジアラビアには「サウジアラビア法」がありますし,ヨルダンには「ヨルダン法」があります。つまり,イスラム諸国には,「イスラム法」と「国家の法」が別々の法として両方存在しています。

かなり雑にいうと,イスラム諸国には,「アッラーに従う法」と「国家に従う法」の両方があります。

 

「イスラム」再考

イスラム法つまりシャリアとは,人間の行動に関するアッラーの命令すべてを意味します。つまり,ある状況におかれた人間がどのように行動するべきかという問題に答えるアッラーの意志がシャリアです。

アッラーの意志に従って生きること,アッラーの命令に従うことが,イムラム教徒の基本的な義務になります。

 

まとめ

異文化をよりよく理解するためにも,もう少し踏み込んで「イスラム法」を検討してみましょう。

「イスラム法」はどこから生まれたのか?

「イスラム法」と「国家の法」の関係はどうなっているのか?

気になるところですが,詳細は次回以降に,乞うご期待。

つづく