メニューを開く  メニューを閉じる
2017/03/01 日比谷ステーション法律事務所の弁護士名を騙った詐欺にご注意ください
Google+
ブログブログ

麻布十番のクラブ摘発に学ぶ風営法の許可制度

2014.02.27

 麻布十番のクラブ「VILLAGE」摘発

 

今月23日未明,東京・麻布十番のクラブ「VILLAGE」で,経営者ら3人が無許可で客を踊らせていたとして現行犯逮捕されました。営業中の逮捕だったようで,400人近くいたお客さん達は皆騒然としたとのことです。

 EQ088_L

 

クラブ↑とクラブ↓

 

みなさんは「クラブ」にいったことはありますか。

一言で「クラブ」といっても,クラブ↑とクラブ↓(矢印は発音です。)の2種類がありますよね。

クラブ↑は,DJ等がかける音楽に合わせて多数の客が踊ったりする,いわゆるディスコ形態のものをいいます。

クラブ↓は,主に男性客がホステスから飲食などの接待を受ける飲食店を指します。

私はクラブ↑の方には連れて行ってもらったことがあるのですが,恐ろしいほどの大音量とそれに合わせて軽快に踊るという非日常的なノリに全くついて行けなかったという苦い思い出があります。

 

「VILLAGE」はなぜ摘発されたのか

 

「VILLAGE」はいわゆるクラブ↑の方にあたります。なぜお客さんを踊らせただけで逮捕されてしまうのでしょうか。

風営法では,「ナイトクラブその他設備を設けて客にダンスをさせ,かつ,客に飲食をさせる営業」又は「ダンスホールその他設備を設けて客にダンスをさせる営業」等の「風俗営業」を営もうとする場合,公安委員会の許可が必要となります。クラブ↑はこの営業にあたるわけです。

「VILLAGE」は,風営法上の許可が必要にもかかわらず,無許可で営業をしていたため,今回摘発されてしまったのではないかと思われます。

そんなに許可が必要だというなら,その許可を取ればいいじゃないか,と思われるかもしれません。

しかし,その許可を取得すると,午前0時から日の出までの深夜は営業できないとされているのです(風適法13条。条例によっては午前1時から日の出までとされる場合もあります。)。

事件の詳細は明らかではありませんが,「VILLAGE」経営者らは,午前0時以降もクラブ↑として営業したかったことから,許可を取らなかったのかもしれません。

 

 

そもそも許可が必要な「風俗営業」って??

 

クラブ↑だけでなく,クラブ↓も公安委員会の許可が必要な「風俗営業」にあたります。

「風俗営業」というと,性的なサービスを提供する営業なのかと勘違いされる方が多いのですが,そのようなサービスがないお店でも,「風俗営業」とされてしまう場合もあるのです。

 

ここで問題です。

あるところに,カラオケ装置のある飲食店がありました。そこでは,女性の店員さんがお客さんの歌に手拍子をし,「社長,お上手!!」などとほめはやしてくれます。

この営業は,風俗営業にあたるでしょうか。

・・・答えは風俗営業にあたる,です。

手拍子やほめはやしは「歌唱等」として,風俗営業の「接待」にあたるとされます。

 

では,飲食店で女性の店員がお客さんの横に座り,空になったコップにお酒をついであげたらどうでしょう。

・・・こちらの答えも,風俗営業にあたる,ということになります。

隣に座っての談笑やお酌も,風俗営業の「接待」にあたるとされます。

 上記のように,風営法上の要件は大変厳しいものとなっていますが,これ以外にも,店内の照明の明るさなどによって風俗営業にあたるとされる場合もあります。

飲食店等の営業をはじめる場合には,風営法上の「風俗営業」にあたるかあたらないかをしっかりとチェックする必要があるでしょう。

 きなこ吹き出し